⑥退院後~現在
退院後、左胸の辺りがピリピリ痺れる感じがしましたが、
手術の影響によって肋間神経痛が起こることがあると聞いていたので
あまり気になりませんでした。
退院1週間後の診察では血液検査とレントゲン検査をしました。
検査に異常はなく、一部抜糸して、さらに1週間後に全て抜糸しました。
手術内容について、親が担当医から聞いたことと自分が直接聞いたことを
合わせると、どうもシュープリンの左肺には小さなブラがたくさんあったようで、
その中でも大きなブラを切除して、切除しきれないブラについては
メッシュのようなものを被せることで補強してもらったようです。
話を聞いた限りでは右肺を手術した病院と似た処置ではないかと思います。
ブラがたくさんある人は、手術したとしても気胸の常連になってしまう可能性が
高いということは、前にネットで調べた時に分かっていたので結構ショックでした。
しかし考えていても仕方が無いし、
とりあえず手術して元気になったので気にしないことにしました。
が、信じられないことに1ヶ月経たないうちに再び肺に違和感が・・・。
軽い階段の上り下りで呼吸が乱れ、胸に圧迫感を感じる、
十回近く気胸を経験した者として、これは気胸の再発だ、と思いました。
手術した直後にこのザマでは、自分は一生気胸と付き合っていかないといけない
重度の気胸患者なんだ、と覚悟しました。
とりあえず肺の状態を見るために病院へ行きましたが、レントゲン検査、診察は
意外な結果となりました。
肺には何ら異常が無かったのです。
気胸にそっくりな症状であることを担当医に話しましたが、どうやら肋間神経痛
というのは痺れる感じだけではなく、今回のように圧迫感を感じたり、
胸が張るように感じることもあるそうで、肺に異常がないことを考えると、
恐らく肋間神経痛だろうから心配する必要はない、とのことでした。
また、気胸の手術による肋間神経痛について、術後しばらくでほとんど
感じなくなる人もいれば、いつまでも痛みを訴え続ける人もいるようです。
念のために2ヵ月後、CT検査も予定に入れてくれましたが、
そこでも異常はなく、左気胸の診察予定はなくなりました。
シュープリンの場合は術後2,3ヶ月程度の間は、週に1,2回ほど気胸に似た
神経痛が起こりましたが、半年ほど経った今ではその頻度も大分減りました。
肋間神経痛について身をもって学んだので、少し胸が苦しく感じる程度では動じ
なくなりましたが、気胸かどうか不安に感じた時の自分なりの対処法があります。
肩に近い辺りの胸の上部に手を置き、大きく深呼吸をします。
健康であれば、肺(胸)が大きく膨らんでいるのが、肺の動きに合わせて
胸の上に置いた手が浮くので分かります。
この時中度以上の気胸が起きていれば肺が膨らんでいることが実感できないはず
なのでそれでセルフチェックしています。
2012年11月現在、肋間神経痛に悩まされつつも、気胸の再発は
幸いなことに両肺とも手術以降一度も起きていません。
長くなりましたが、これでシュープリンの気胸体験記は終わりです。
また気胸が再発したら体験記も更新しようと思います。
最初から読んでいただいた方はどうもありがとうございましたm(_ _)m