⑦手術~術後

手術ということで、担当が外科になるので病室も変わりました。

今回手術を担当するのは外勤のT先生で、
かなりのベテランであることが伺えたのでその点は安心でした。

気胸の内視鏡手術は、基本的には命に関わるような、それほど難しい手術ではなく、
一般的な手術のようで、それほど深刻な雰囲気での説明にはなりませんでした。

ただ、詳しくは覚えておりませんが、手術は手術なので、
緊急の場合は開胸手術へ移行する可能性、輸血が必要になる可能性、
合併症のリスクについてなど、
親族同席の上で同意書を書きます。

気胸に関しての処置は、簡単にいうと気胸が起こる原因である
肺が脆く破れやすく、風船のようになっている部位(ブラ、ブレブ)を切除し、
穴を縫い塞ぐというものです。

シュープリンはビビリですが、今回の気胸は手術自体が難しくないことや、
T先生が信頼できそうというのもあって、
低確率で危篤状態に陥ることはあまり気になりませんでした。

何より、痛い思いをするのは嫌なわけですが、全身麻酔なので
ドレーンの管を刺す時よりかマシとまで思ってました。

手術の前日は麻酔科の先生から全身麻酔についての説明が
ありましたが若いので大丈夫だろうということで、
ほとんど形式的な説明を聞いただけでした。

看護師さんからは麻酔から手術の流れと、手術後の流れについて説明が
ありました。食事、(尿道)カテーテル、エコノミー症候群対策などです。
分かりやすい説明がある紙もくれるので後でチェックできます。

食事については、前日の夜から水のみになり、
当日は下剤を飲んだ上で浣腸(苦手です・・・)もさせられ、
胃腸の中をすっからかんにさせました。

この病院では、時間が来るとストレッチャーで運ばれ、その途中で入院時から
ずっと刺さっていた点滴から麻酔を落として意識が落ちます。

麻酔で意識が落ちるのも初体験でしたが、正直あまり覚えていません

術後

目が覚めた時は病室のベッドの上でした。

麻酔のせいか、目覚めがよいものではありませんでしたが、
徐々に自分の置かれた状況を認識します。

ドレーン君がボコボコいってないので、肺の穴が
塞がっていることが分かりました。

カテーテルは常に尿漏れしている感じで非常に気持ち悪いし、
身体を動かすと尿道に鈍痛や違和感があるので厄介でした。

ドレーンの管、点滴、カテーテルがそれぞれ身体に繋がっているので
寝返りがうてず、体勢もほとんど変えられないためずっと仰向けです。

そのせいか背中の辺りに床擦れが発生して、かなり痛い

回診や親の話で、手術は上手くいったことを聞いて、
結果に関してはとりあえず安心しました。

どうやら1.5日位は動いてはいけないようで、
その間はカテーテルも外してもらえないようです。

これが個人的に、最悪の生き地獄でした・・・。

暇なだけならまだ良かったんですが、寝返りもうてない状態で
尿道と背中に痛みがあるのに気を紛らわすこともできず、
足を動かせと言われていたので
それだけはやってましたが・・・。

人生で一番長く感じられた1.5日近くを耐えるわけですが、
とにかくカテーテルが苦痛だったので看護師が回る起床の時間より
少し前からナースコールを鳴らしてカテーテル取ってと懇願し
何とか夜明けすぐに抜いてもらいました。

抜いてもらう瞬間も結構怖かったのですが、
想像していたほど痛みはなく、気持ち悪くて嫌な感じではありましたが
ヌルッという感じで済んだのは幸いでした。

この時には背中の床擦れが凄まじい痛みになってましたが
カテーテルから解放されて気分的にとても楽になり、地獄は終わりました。

朝から食事もOKになり、2,3日採血やレントゲンで
異常が無いかチェックします。

そして肺の状態も順調だったので、ようやく退院です。

→続き”⑧退院”

サブコンテンツ

このページの先頭へ