③中度の再発と手術の決心

左肺自然気胸の不思議な再発を経験してからしばらく、再発も起こらず
気胸のこともすっかり忘れて2年ほど経った後、再発しました。

2年経っているので油断もあったのか、久々の再発に困惑しました。

まさかまた再発するなんて・・・冗談じゃない。もう2度と手術は(略
という感じで、前回の再発と同じ感想です。

歩けなくなるほどではありませんでしたが、少しの行動でも息苦しくなり、
背中の、肺から漏れた空気が動いているであろうボコボコもハッキリと
感じる程度で、若干日常生活に支障を来たすレベルでした。

早速、右気胸で手術をした地元のK病院に診察に行きました。

レントゲンで気胸が起きていることを確認後、再発を繰り返していることを
外来医に話すと、特別にすぐに呼吸器科の先生の受診が
できるよう手配してくれました。

呼吸器科の先生からは、ドレナージを行うほどの状態ではないが、
再発を繰り返していることから、やはり手術を勧められます

ただ、ここで1つ問題があって、K病院では
気胸の手術をやらなくなってしまったようなのです。

前回、右気胸の手術を担当してくれた先生は術後の経過も良好だったので
今回もお願いできれば良かったのですが、その先生もおらず、
地元で慣れ親しんでいる病院も変えないといけないというのは
患者にとっては非常に残念なことです。

とはいっても仕方が無いのでいくつか病院を紹介してもらい、
少し遠い、電車で20分ほどの大きなT大学病院に行くことにしました。

翌日、長時間歩くのは辛い状態だったので家族に車で送ってもらい、
T病院の呼吸器科の先生に診てもらいましたが、K病院の先生とは考え方や
方針が違うようで、何度目の再発であっても自然治癒で治せる場合は
敢えて手術を勧めることはしない
、という感じでした。

手術するにしてもしないにしても、現在の気胸の経過を見る必要があるので
次回の診察の時までに決めることになりました。

手術は自分も嫌なので、逃げたいところでしたが、結局手術を決めました。

決心する理由としては大きく2つあって、

1つは、自分の経験の中で、このまま自然治癒させても
99%再発する感じがしたし、再発の症状が軽ければ良いが、
中度~重度の気胸は精神的にかなり不安を感じる状態になるため、
そのような状態に陥ることは避けたかったということ。

もう1つは、気胸の手術をする際、肺が膨らんでいる状況でなければならないため、
前回の右肺の手術のように重い症状である場合、
ドレナージ→CT→手術という流れになる。
逆に症状が軽い、あるいは肺が完全に膨らんでいる状態であれば、
処置はいらず、そのままCT検査、手術に移れるのである。

個人的に、ドレナージは非常に苦い経験だったため、今手術を決断すれば、
それを避けることができるということは重要でした。

(但し、手術中にはドレーンが必要になります[そのまま術後も
ドレーンが付きっ放し])

かくして手術を決め、担当医にお願いしたものの、
緊急を要する手術ではないため、予定は2週間後となりました。

→続き”④入院~手術”

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