⑥入院生活と手術の話

ドレーン君がちゃんと機能していると肺に穴が空いていても
ほぼ通常通り呼吸することができます。

ただ、肺に穴が空いていると、ドレーンと胸の管の間に水の入ったケースが
あるのですが、そこの水がボコボコいいます。

ボコボコいっている間は肺にまだ穴が空いており、
肺から空気が漏れている証拠ということですね。

お医者さんからは、3回目の気胸再発なので手術を勧められていましたが、
手術するにしても、手術しないで自然治癒に期待するにしても、
とりあえず穴が塞がるのを待つことになっていました。

呼吸は楽になったものの、身体の動かし方によっては
管が胸に刺さっているところはそれなりに痛みを感じます。
ベッドで動かずにいる間は何かが胸についている位にしか感じません。

ちなみに、この時のドレーン君はキャスターに載っていて、
充電できるタイプだったのでトイレに行く時はコンセントを外して
連れて行ってました。

食事は普通の病院食を食べられますので、気になることは
管がついていて寝返りが自由にできないことや、
歩き回ろうと思ったら不便であること位でしょうか(後は暇)。

何日間か穴が塞がるのを待ちましたが、一向にドレーンの水の
ボコボコがおさまらない(肺の穴が塞がらない)ので、
いよいよ手術することになりました。

手術が決まり次第、CT検査をします。

肺の正確な穴の位置を確認するためだと思われますが、それには肺が十分に
膨らみきっている必要があるようで、手術で治療する場合でも、
基本的にドレナージは必須なようです。

シュープリンの場合、自然治癒にも期待してドレナージを行った後
しばらく時間が経っており、穴は空いているものの肺は完全に膨らんでいたので
すぐにCT検査へ移行できました。

CT検査では、少し面白い(?)体験をしました。

CTを撮るためには筒上になっている機械に胴体を通さなければならないので
ドレーンの管は邪魔になります。

そこでいったん管を外し、筒に身体が入ってから再び管を通してもらったのですが、
管(ドレーン)を外した瞬間、一気に呼吸が苦しくなったのです。

片方の肺がぺしゃんこになるほどの穴が空いていて、ドレーン君によって肺を
膨らませて呼吸できていただけなので、それを外せば苦しくなるのは当然
なんですが、肺の機能がほぼ100%の状態から50%近くまで落ちる瞬間を体験して、
こう思いました。

ここまで苦しくなるものだとは・・・。

ドレナージを行う前、つい数日前に体験したばかりのことなのに、
普通に呼吸ができる状態に戻ると、どれほど苦しかったかなんてことは
すっかり忘れてしまう、喉もと過ぎれば何とやらの良い例でした。

CTは空気を大きく吸って、肺が膨らんでる状態を胴体を輪切りにしたように
撮っていくもので、5分程度かかったと思いますが
大変な検査ではありませんでした。

そのCTをもとに、手術の説明を受けます・・・。

→続き”⑦手術~術後”

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