④重度の再発

2回目の再発は1週間ほど自宅安静し、次の通院では
大分良くなっており、レントゲンで見る限りほとんど肺は膨らんでいました。

余談ですが通院時に自転車を使ったら厳しく注意されてしまいました。
「安静」の意味を軽く見すぎていたようです。。

かくして2回目の再発は自然治癒で無事治り、万々歳でした。

その数日後のとある日・・・、
大学の講義中、シュープリンは机に突っ伏して寝ていました。

講義が終わり、立ち上がって次の講義の教室へ歩こうとした時です。

たった数歩歩いただけで凄まじく息が苦しくなったのです。

苦しすぎてもはや普通に歩けません(※誇張ではありません!)。

皆さんも町で見かけたことがあるかもしれませんが、
ものすごく歩くのが遅い老人の速さで何とか歩けるぐらいで、
その速度ですらキツイ、という感じでした。

座っていれば大分楽だったので、とりあえず次の講義を受けました。
講義中に回復し、講義が終わる頃には歩けるようになっていることを
祈りつつ・・・。

やがて講義が終わり、さぁ帰ろうと思って席を立ち、歩き始めると
たちまち息苦しくなり、歩けなくなりました。

とりあえず校内のベンチで休み、どうしようか考えました。

とにかく家に帰って休みたいが、家に帰るまでをどうするか・・・。

大学から家まではほとんど電車ですが、駅までは歩く必要があります。
その間だけはどんなに遅くてもいいから何とか歩いて頑張って、
家の最寄り駅からはタクシーで帰ろうと決意しました。

決意して歩き始めたはいいが、想像より遥かにキツイ!!

途中でタクシーか救急車を考えましたが、結局歩いて駅まで行き、
電車に乗りました。座席があいていないので最寄り駅に着くまで
立っているしかないわけですが、

立っているだけでもキツイ!!

歩いている間も、立っている間も目もうつろでフラフラしていたので
周りから見るとかなり変な人だったと思いますが、
周りの目なんか気にしている余裕は全くありませんでした。

最寄り駅に着いてからは足を引きずるようにタクシーに乗り、
家に着いたら即ベッドです。

寝ていると大分楽でしたが、それでも少し酸素が不足しているのは分かりました。

事前に情報収集した通り、気胸が酷いと胸腔に空気が多く溜まるので、
背中の辺りがボコボコいっているのが分かります。

状況はどうみても絶望的でしたがどうしても手術が嫌だったので
少なくとも次の日まで回復に希望を託して様子を見ることにしました。

翌朝、淡い期待を寄せつつベッドから出て歩いてみましたが、
症状は全く変わらず、ダメでした。

さすがに親にも怒られたし、自分ももう諦めがついたので
車で病院まで連れていってもらったのでした・・・。

→続き”⑤初ドレナージ”

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