①発症
とある日のこと、家の中の話です。
何かがおかしい・・・
やけに息切れが早い・・・。
最初は気のせいかと思いました。
何故なら、右肺のヤツはやっつけたはずだし、
左肺ではヤツが現れたこともない・・・。
確認のため、歩いてみる、階段を上ってみる、下りてみる。
・・・
・・・
正直、苦しい!
ヤツが来た!ヤツが左の肺に取り付いたのだ・・・!
手術をしたからといって絶対ありえないとは言い切れないのですが、
感覚的に右の肺でないことは確かだと分かりました。
右肺に大穴が空き、手術を要すると感じた時と同じ位、
ショッキングで、信じられませんでした。
まさか自分が両肺とも発症するなどと思ってなかったからです。
幸い、緊急を要するほどの症状ではなかったものの、
確認のために後日病院で検査することにしました。
レントゲンの結果、案の定、左肺の自然気胸でした。
ただ、すでにほとんど回復しているので、
心配する必要は全くないとのことでした。
2回目の再発が無ければ、再発によって気胸常習者になるとは限らない、
と、この時は一応前向きに考えることにしました。
が、右の時同様、そういう甘い考えは簡単に打ち砕かれ、
この後再発を何度か繰り返します。
いずれも症状が軽かったので自然治癒で治しましたが、
ある日不思議なことが起こりました。