②不思議な体験

町を歩いてる時のことです。

突然とてつもない息苦しさに襲われました。

ゆっくり歩くのすらキツイという、
右肺に重度な気胸が起きた時と同じような感じです。

ついにこの時が来たか・・・、と思うと同時に、
冗談じゃない、という気持ちが強くこみ上げてきました。

明らかに重度と感じたのにも関わらず、またも、
回復するのでは・・・、回復してくれ、という淡い望みを抱いたのです。

とりあえずレストランで休むことにしました。

そして、右気胸時に辛かった入院~退院までのことを思い出しました。

もう一度あんな思いは絶対にしたくない・・・!

家に着くまで、またも距離がありましたし、
前回の教訓を全く活かせていないことになりますが、
電車に乗るまでの距離は頑張って歩いてみることにしました。

再び歩き始めた限り、回復などしておらず、
やはり苦しかったのですが、電車は座れたのが不幸中の幸いでした。

最寄り駅に着いてからは自転車だったので、タクシーに乗ろうと
思っていたのですが、少し歩くと、何故か普通に歩ける(呼吸できる)
ようになっていることに気付きました。

多少の息苦しさはあったものの、症状は軽度です。

これならいける!と思い、自転車に乗って颯爽に帰宅を果たしました。

一度絶望を味わってからの生還だったので気分は晴れやかでした。

しかし、この時の出来事は今でも不思議に思います。

歩くのも大変なぐらい肺に穴が空いてしまった場合、
その穴が2時間程度で塞がったとしても、
果たしてすぐに自転車に乗れるぐらい回復するものなのかどうか。

一度ぺしゃんこになった肺がすぐに7割以上まで膨らむとは思えないので、
穴が空いても短時間でぺしゃんこになることは無いということなのか、
色々考えられるかもしれません。

穴の大きさや胸腔に溜まる空気の量や肺の萎み具合と、
それに要する時間の関係性がいまいちハッキリしないので、
今となっても謎ですが、気胸に関してこのような体験もありました。

→続き”③中度の再発と手術の決心”

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