胸膜癒着術で気胸再発を抑制?

日本国内では現在、ドレーンを用いて胸膜癒着術で気胸の再発を防ぐ選択は、
珍しいというほどではありませんが、あまり一般的ではないかもしれません。

一般的な病院だと、自然治癒やドレーン治療で再発を繰り返していた場合、
内視鏡による手術を勧められると思います。

癒着術に関しては再発した場合のリスクや、相当な痛みを伴うということで、
何らかの事情で手術が困難な場合に選択されることがあります。

その癒着術に関して、
最近注目すべき記事が発表されていましたのでご紹介します。

ミノサイクリンを注入で、気胸の再発リスクが減少

【以下引用】

原発性の自然気胸の標準治療である胸腔ドレナージに、胸膜癒着術でミノサイクリンを注入すると、気胸の再発リスクが減少する。このことについて国立台湾大学のJin-Shing Chen氏らによるオープンラベルの試験の結果として発表された。2013年2月18日のLancet誌電子版に報告された。

著者らは原発性の自然気胸の治療時に、カテーテルを用いて吸引を行い、その後、化学物質を注入して胸膜癒着を誘導する治療が安全であり、効果があるのではないかと考えた。

その結果、拡張が持続せず、行為の後7日以内に拡張が不十分な状態になった患者は、癒着術グループが14人、その他のグループ20人ということで、癒着術グループの方が少なかった。しかし胸部の疼痛は癒着術グループに多かった。見られた。また治療関連の合併症についての報告は両グループともになかった。

【引用元:ミノサイクリンを用いる胸膜癒着術が気胸再発を減少させると発表 – QLifePro医療ニュース

疼痛が多かった、という点がやはり気になるところですが、
あくまで台湾での研究、発表です。

今後日本の気胸治療に影響があるかどうか、注目ですね。

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